天然酵母について簡単に大別すれば、
(1)大規模酵母メーカーで作られる市販の酵母
(2)大量生産に使用される培養基や化学物質などを避けて、小規模酵母メーカーが自ら開発した培養基、培養方法で作る酵母
(3)パンメーカー自身で酵母からパンまでを一貫生産する場合の酵母
この中で(2)と(3)が、現在、天然酵母とよばれています。
(3)が、自社で酵母を作り、その酵母でパンを作るという意味で、自+自、(2)は他社で作った酵母で自社のパンを作るという意味で、他+自の関係にあります。
天然酵母という言葉が話題になり始めた頃は、もっぱら(2)に分類される酵母が主体でした。
今でも、あちこちの酵母メーカー、自然食品メーカー等によって生産販売され、その利用法に関する指導書もそれぞれに出版されています。
その中には、長年の研究の成果として作られた独特の特徴を持った酵母もある一面、スターター(最初の発酵源)として市販の酵母を利用したと言われるものもあり、良し悪しは言えませんが、その特徴を十分研究してからパン作りにかかることが必要です。
ただし、その特徴は、他社が与えたものですから、パンの風味を自由につけるというわけにはいきません。
(2)のタイプが天然酵母パンと名乗るのに対し、(3)を自家製酵母と区別して呼ぶことがありますが、むしろ、この方が正確です。